南八ヶ岳
今週は4日間、南八ヶ岳をほっつき歩いていました。コマクサにはちょいと早いですけど、今年は花が早いので少しは咲いてるだろうし、天気もなんとか持ちそうですし、行っちゃいましたさ。
ルートは、美濃戸口→赤岳鉱泉(泊)→硫黄岳(花畑)→横岳→赤岳、赤岳頂上小屋(泊)→権現岳→青年小屋(泊)→観音平
全部小屋泊まりというチョー贅沢パターンでございます(^^;
撮ってきた写真はいつものように Flickrにあります。
24日(水):
朝イチのスーパーあずさで茅野へ。さてバスは?と案内所で聞いてみたら、「平日の運行は7月からです」 どっひゃー(笑) 仕方ないのでタクシーで美濃戸口へ。タクシーの運ちゃんが料金を少しおまけしてくれちゃった。ありがたやありがたや。
美濃戸口からは砂利道な林道をひたすら1時間、美濃戸山荘のところで北沢ルートへ。さらに1時間歩くとここで林道は終わり、ようやく沢伝いの山道。もう1時間歩くと今日のお宿の赤岳鉱泉。13:40に到着。腹減ってたのでカレーライスを頼む。お客さんは僕含めておっさん3人(^^; 夕飯時も全く話は盛り上がらず黙々と…そうそうステーキ出るかなと思ったら、焼き魚&ぶた鍋の日でした。が、これはこれで美味しかったな。これといってなんもなく、さっさと寝てしまった。
25日(木):
4時に起きて6時に朝ご飯。7時前には出発。硫黄岳を目指します。途中の道はイワカガミとヤツガタケキスミレが満開。2時間近く小気味よく進む。急登部分もあまりなく樹林帯からぽこっとでるとそこは白い岩くずのある尾根。イワウメやらイワカガミ、コケモモが咲くガレ場を上っていくと硫黄岳頂上です。爆裂火口を眺めつつ、ケルンの並ぶ尾根を降りると硫黄岳山荘。ここの周りはコマクサの群生地。しかし、思った通りまだほとんど咲いてない。あと高山植物探索路があって、今の時期、コマクサ、ウルップ草、オヤマノエンドウやらが咲いてました。それにしてもいい天気です。硫黄岳山荘でドリップコーヒーを頼んで、外のテーブルで一服。横岳へ進みます。道々たまーに咲いてるコマクサがあったり…
横岳の主峰の手前。クサリ場のところに一輪咲いてる九十九草を発見!手を伸ばしてなんとか撮影。ラッキー!それにしてもこの主峰前後のクサリ場はカニノヨコバイなんて呼ばれてるところもあったり、岩稜登ってよっこらせと反対側へ跨いだりときっついなぁ。写真撮る余裕もなかったよ。抜けるのが難しいわけではないけど、高所恐怖症の人は絶対に無理だわこれ(^^;
横岳主峰前後をなんとか抜けきると広めの尾根。杣添尾根への三叉峰を越えたら、またきっついクサリ場、はしごにまたクサリ場…ぜーぜー登るとお地蔵さんの後ろ姿が。これが地蔵の頭か。すぐに赤岳天望荘。12時過ぎていたので、持ってきていたパンと売店で買った冷たーいオレンジーナでお昼ご飯にします。1時に再出発。なにこの頂上手前の長い長いガレ場の急登(^^; 平日で僕以外誰も居ない状況なのでクサリ場を独り占めしつつ登っていけたけど、これ休日はすれ違えずすごいことになるんだろうなぁ。ぜーぜー休み休み登って13時50分、今夜の宿の赤岳山頂小屋です!荷物をデポして山頂へ。文三郎尾根を登ってきたという人が1人。互いにちょうどいいときに人が来た!と写真を撮りあったりしてw
宿の談話室は窓が大きく取られていてものすごく眺めがいい。ビールを1本買って外を眺めてちびちび。客は2人連れが2組と僕の5人。夕飯は美味しかったな。おじさんと若者の2人組と失業保険の話で大盛り上がり(何してんだか)。8時消灯。天気予報通り、だんだん風が強くなってきて、夜中、がたがたビュービューすごい音だった。
26日(金):
風と雨が心配だったけど、風は夜中よりは止み、まだ雨は降っておらずきれいな朝焼けを見ることができた。
朝ご飯を食べて、雨が降る前に青年小屋に逃げ込む予定で6時15分に出発。クサリ場、はしごの連続!怖さは横岳前後の比じゃないわ(^^; キレット手前の急坂ガレ場&クサリ場、はしごのコンボで、神経がっつりすり減らし、キレット小屋のところの樹林帯でようやく一息。晴れていればすごく眺めがいいはずの尾根を気持ちよく進む。が、ここまでかなり降りた分をまた登り返すんだよね(^^;;
ツルネにつくころにはだいぶ曇ってきた。コースタイムから10分強遅れてるかな。顔にポツポツと雨粒が当たり出す。ここからは旭岳への急登。うりゃうりゃと岩を四つん這いで登っては立ち止まって息を整えるの繰り返し。登り切ったなと思ったらクサリを伝いつつ崖っぷちを進む。と、61 段の源治はしご。これかーw 下を見ず、ただひたすらはしごだけを見てテンポよく一歩ずつ一気に!権現岳すぐ脇の稜線に出る。コースタイムから20分くらい遅れてるかな。風が身体が揺らされるくらいに強くなってきた。雨のポツポツ度も上がってきた。やばいなぁ。権現小屋に顔出すかと見てみたら「歩荷(ぼっか)中」の看板。残念!ギボシの岩壁をしっかりしがみつつ抜ける。あとは楽な下り坂。10時10分には青年小屋到着!即、水場に水を汲みに行き、それからチェックイン。あれ?「遠い飲み屋」提灯がない? なかにかけてありました。小屋番さんの1人しか居なくて、権現小屋の小屋番ともう一人は歩荷に行ってしまったらしい。だいぶ時間が早いけど大丈夫?と聞くと部屋割りがまだ決まってないので荷物を談話室においておけばOKとのことだったので早速上がり込む。
荷物を置き、コーヒーを頼んで飲んでいると、みるみるうちに雨と風がひどくなってきた。強風に横殴りの土砂降り!いやぁ、いいタイミングだった。早めに着いたのでこのまま青年小屋をスルーして降りきるというのもありだったのだけど、天気予報では午後が大荒れ、明日朝には雨上がるだったのでとどまる選択をしたんだけど…正解だった。(まぁ、青年小屋をスルーはあり得ないけどw)
昼飯は残ってた持ってきたパンを食い尽くす。お客さんは、ツアー客12人と自炊の2人。ツアー客の半分はこの雨の中、編笠山に登に行ってしまったらしい。案の定、ぐっしょぐしょになって帰ってきた(^^; 自炊客2人と馬鹿話をしていたら、なじみの山小屋スタッフが「ツアー以外の夕飯客、君だけなんだよぉ、ぼっちじゃつまらんでしょ?片付けた後になっちゃうけどスタッフと一緒に食べる?」と声がかかった。二つ返事でOK。というわけで、夕飯が賄い飯となりました。飯の後、そーいや呑んでなかったとビール頼んで呑みつつ漫画読んでたら、明日の準備まで終わったスタッフから「なにやってんだよぉ飲もうよ!どーせ明日は降りるだけで遅出でしょ?」とまたもお誘いが。ってことで、夜の10時過ぎまでスタッフと呑んでましたww なんでアテがホームパイなの?>小屋番さん。そのままの流れで遅くまで居るんだろうということで朝飯も賄い決定です。
27日(土):
4時に目が覚めた。天気予報通り、明け方には雨は止んでました。が、ガスってる。身体が揺れるほどでもないけど風も少し強いかな。朝飯は当分先なので二度寝するw。朝飯の後、ツアー客はハーネスまでつけて権現岳へ向かっていきました。
7時。賄いな朝飯です。前の晩に「お願いだからシュウマイだけはつけてね」と頼み込んでおいたのでシュウマイ付きです。
さて出かけようかなと準備を始めたら、「コーヒー飲んでいかないか?」と引き留められてw 結局下山開始は9時近く(^^; ガスもきれ、だいぶ明るくなり、 いつもの巻道をすたこらほいほいと観音平に降りきったら11時。
タクシーを呼び、スパティオ小淵沢へ。ひとっ風呂浴びて、踵を見てみるとんー、500円玉大の靴擦れでの水ぶくれ。痛いわけだよなぁ。初日から我慢してたけど…パットの張り方を次は考えないといけないね。んでもって、隣の飯屋で天ぷらそばを食う。
道の駅では、いつものお土産のエム・ワン アップルパイと今回は生のブルーベリーを買ってみた。でもってあずさで帰りましたとさ。
今回は、ほんと天気に恵まれたし、花もいっぱい見られたし、いいトレッキングでした。もうこんな経験はなかなかできないだろうなぁ。
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