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2009.09.22

肩鎖関節脱臼 治療の日々 ~その2~

さて、最初に受診した病院で専門医に話を聞いたものの、この先の治療方法が決まらぬまま、不安になるばかり。。。

その相談も兼ねて紹介状をもらい、詳しい話を聞いて入院するまでを第2弾としますか。

あー、記事自体が長いし、怪我や手術が苦手な人には結構きつめの内容なのでご注意を(^^;

8月4日

会社を連続で休んで(^^; タクシー使って朝一番で今度は東海大付属病院です。預かってきたX線写真と共に整形外科外来へ。それにしても何年かぶりに来た東海大付属病院はきれいになってました。2年前くらいに建て直したらしい。

まずは外来で受付。そう待たされることもなく問診。肩のX線写真を撮り直すとのこと。ストレス撮影もね。

放射線科に行って肩のAP(正面から)、PA(背面から)、OB(斜め下から)、ストレス(5Kgの重りを持って)といろいろ撮られる。両肩全域で撮る場合、CRのカートリッジをDRに取り付けて撮ってた。そうか巾が14”しかないDRで長尺ものをとるのって、そうかこうやって撮るのね。ってことはDRを導入してもCRの読み取り機はなくせないって事か、、って、これは前の仕事の話です(笑)

紹介してもらった医師(今回の僕の担当医)から説明を聞くことに。(すんません、正直に言って、、つのだ☆ひろ そっくりで笑いそうになったことは内緒です (^^;;; ) まずは最初に話に聞いていたとおり、この治療に関しては、決め手となる明確な治療法はまだ確立していないこと。しかし、撮った写真から言えることは、これは完全脱臼であり、しかも鎖骨は元の位置からだいぶ上に跳ね上がってるし、後ろへもずれているようだ。あなたはまだ若い(?!)し、これからもスポーツを楽しみたいだろうから手術して後遺症のリスクを抑えた治療をするほうを勧めると言われた。

どうやら意を決して手術を選んだ方が良さそうです。かなり怖いですけどね。じゃあ、手術はどんなことをするの?という問には、
通常、良く行われている手術は全身麻酔で行い、切開は10cmくらい、鎖骨を外れてない側のX線写真を参考にしながら、ほぼ元の位置に戻して肩胛骨と鎖骨のと間を仮止めの金属ピンを刺して固定。肩鎖関節の靱帯を縫い合わせ、つぎに鎖骨と肩胛骨の突起との靱帯(烏口肩峰靱帯)を縫い合わせ、切開したところを元通りに縫い合わせるというものだそうだ。だいたい所要時間は2時間。

しかし、この方法では、烏口肩峰靱帯は切れた小口を合わせて縫っているだけなので強度が完全には戻らず、再び切れて再脱臼するリスクが高い。そのため、いろいろな術式があって、他にも骨片ごと靱帯を他から持ってきて移植するような形で縫い付けたり、プレートを靱帯が十分に修復するまでのあいだ(4ヶ月!)入れておくとか。。あとでググったときもいろんな方法がヒットしました。しかし、こういうことをきちんと説明されずに手術を受けている人も多数居るようで、話がかみ合ってないままに自分の場合はああだったこうだったと書いてある某有名な板のトピックもあったりで複雑な気分になりました。

で、いまうちでは新しい術式を行っていて、烏口肩峰靱帯を補強するのに、強靱な糸を烏口肩峰に穴開けて付けた小さなボルト(木ネジみたいなの)と鎖骨の間に掛けるという方法だそうだ。ただ糸をそのまま鎖骨に引っかけると、糸がギリギリと鎖骨を切っていってしまうので、それが起こらないように小さなボタン状の金属片をつけてそこに糸を通すとのこと。「エンドボタンを用いた肩鎖関節脱臼の治療法」というそうだ。強靱な糸とエンドボタンはすでに膝靱帯手術で使われているもので、これを肩鎖関節脱臼に応用。この靱帯は伸び縮みがまずなく糸で補強しても大丈夫なのだとか。そしてがっちり補強できれば再脱臼のリスクがほとんどなくせるとのこと。で、まだこれは新しい治療法であって臨床研究ということになる。臨床研究は、認可を取るための治験とは違い、すでに認可済みの治療法だけれども、認可を受けた後にもさらにこの治療で効果が出るかどうかを確認する研究だそうだ。

Kansadakkyuu2

赤ボールペンで書かれてるのが違いの説明部分。仮止めのピンも1本だけになるようだ。このピンを抜くのは術後6週間くらい経ってから。それまでは60度までしか腕は挙げてはいけない可動域制限が付き、その制限の中でリハビリは術後3日後からスタート、抜いたあとは可動域制限をなくしたリハビリになる。違和感なく腕が挙がるようになくなるまでは術後3ヶ月は掛かるだろう。だってさ。

というわけで、普通の肩鎖関節脱臼の整復手術とは違う方向に話が進み始めました。しかし、さすが整形外科の手術! 全身麻酔するだの、関節仮止めに骨にピンを刺すだの、糸を付けるために骨に穴開けてボルトを付けるだの、ボタンを付けるだの…その話を聞くだけでめっちゃ恐ろしいです(^^; ビビリまくりますがな。でも、いってみましょ!

で、手術の日はいつということになったら、なんとまあ手術室の予約が2週間くらいびっしり!混みまくり。夏休み(盆休み)ということで手術をそこに持ってきている人が多いのか、それともスタッフが休みを取ることが多いのか、、完全に空いているのは18日以降、緊急って事で入れちゃえそうなのが15日。もしかすると調整したらもっと早い日で出来るかもしれないし、最初にいった病院の設備が借りられるかもしれないので、連絡をもらうことにする。

三角巾の代わりに、肩を怪我した人向けの固定具、アームスリングを勧められて買うことにした。これは、ナイロンのメッシュになってる筒に前腕を通し、その筒をひもで首から吊るって肩に腕の重みを掛けないようにしておくもの。三角巾よりは吊る長さの調整や前腕の角度の調整が簡単にできて機能的。

>続く…

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