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2009.03.01

スカイ…

ロードショウのときに見損ねていた「スカイ・クロラ [DVD] 」が発売になっていたので、ついポチッとなして買ってしまった。それとほぼ同時にスカイ・クロラシリーズの最終巻である「スカイ・イクリプス―Sky Eclipse (中公文庫) 」が文庫本でも発売になっていたので、これもポチッとな。

さて、映画の方は…
ストーリーの進行は、淡々と淡々と…、そう実に淡々と…
人物のキャラクタ描分けが薄くて皆同じに見えるのに(たぶんワザと)反して、 空戦のシーンは異様なほどのリアリティ、綺麗としか言えない空の描き方、そして一人称視線のフレームワーク。
ストーリー自身は結構ベタで判りやすいからかもしれないが、一緒についてくる解説本とか原作を読んでるとかしないと、背景がよく判らないうちに終わってしまうだろうし、淡々と進むストーリーにも、綺麗な映像にも、そのどちらにも興味がなければ、とても退屈な物語で終わってしまう。。このへんが意見の分かれる部分となってるんだろう。
え、僕? 僕は、ほら、プッシャ好きなので(笑) 離着陸シーンだの、風防の中からのドッグファイトだの、失速時の細かな動きだの、前縁スラットの動くシーンだのだけでもここまで描くかと呆れていたわけですが。。。

映画の方のストーリーのコアになる「転生」については、原作にはそれほど明確に書かれていないし、草薙水素の精神的世界の中だけとして描かれている方がめちゃめちゃ強いのだが、ここではそれが大きなモチーフとして描かれているのは、とても違和感を感じる。が、その分、恋愛映画として描きたいことは逆にとっても分かり易くなっているんだろうね。「いつも通る道でも違うところを踏んで歩くことが出来る」 まあ、ベタであるがそれはそれで心地良いかもしれない。どこかに救いがあるわけだから。

あと、原作の方、「スカイ・イクリプス 」は、それまでのスカイ・クロラシリーズの謎解き本に位置する短編集。そうそう、映画の公開に合わせてそれまでの文庫本は映画からのイラストがカバーに描かれていたが、この本にはなく、元のようにモノトーン、黒色のカバーになってるのだが、DVDに他の本に合わせるように映画のイラストの文庫本カバーが付録としてついているのもなんとも面白い。でだ、話を元に戻すと、原作の方は、草薙水素の精神世界がぐちゃぐちゃに混じり合ってしまうこともあってか難解で「?」なところがあったわけだが、このスカイイクリプスで背景だったり後日談だったり、と補完するような感じになってるので、特にクレィドゥ・ザ・スカイの混乱のがこれで幕引きされているので、これでスカイクロラシリーズを読んでしまって置き場のなかったものが、ようやくどこかに落ち着いた気分になれるというところかな。そういう意味では巻末の解説共々ありがたい1冊ではある。

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