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2008.11.03

四半世紀前の遺物

MIXER BIAS for Superconductivity element


母校の文化祭に訪れた友人が撮ってきた1枚。なんとまだ現役だったとは!

久しぶりに母校の文化祭に行こうかと思っていたのだが、1日は社内のフットサル大会、2日は自治会の打ち合わせに引っ張られて残念ながら行けなかった。が、母校に行ってきた友人が撮ってきた1枚の写真には驚いた。そこには僕が25年前に卒業研究のために作った測定器(写真、上の箱)が写っていたからだ。えー、まだ置いてあるのかと言う驚き以上に、なんとこの箱は未だに現役だというので、そりゃもうビックリだ。四半世紀前のものだよ。動いてるだけでも目が点。でも、こうやってまた自分の作ったものに出会うとその頃の思い出がつぎつぎ思い出され、、、不覚にもウルッときますね。

これってどんな箱?というと、卒業研究をやっていた実験室は、野辺山天文台とタイアップしつつ、そのころ関東では2カ所しかない1.5m級パラボラ電波望遠鏡を構えており(もう1カ所は三鷹天文台)、宇宙からの炭酸ガス分子が出す電波(115GHz)を捉えようという研究をやっていた。僕らが卒業する数年前から115GHzの電波を5GHzに変換するためのミキサー素子を研究室自前で作る研究が始まっていた。それまでの卒研生がコツコツ電子顕微鏡を改造した電子ビームエッチング装置でパターンを焼き、これまたそれまでの卒研生がコツコツ条件出ししてきた自前の真空チャンバーで高周波スパッター、リアクティブイオンエッチングによる窒化ニオブ(NbN)薄膜超伝導素子ブリッジを形成して、ミキサーチップを作り出すことに成功し始めていた。で、卒研テーマが二転三転して決まってなかった僕は(1学期の頃にはミニコンと電子顕微鏡を繋ぐI/F基板をすでに作り終えてしまっていてこれじゃもの足らないだろうとなり、夏休みはインピーダンス計算を簡略化するための6x6の行列式に挑むも玉砕していた)、その年の夏に助教授(当時)がアメリカへ行ってきたときに向こうの研究者から貰ってきたという汚い字で書かれた(笑)回路図を見せられ、これつくってみ?の一言で、自分たちが作ったミキサーチップの動作チェックするためにDCバイアス電源&測定器を作ることになり、、、

まあ、動作はそんなに手の込んだものではなく、ミキサー素子へ内蔵の多回転ボリューム、スイープ発信器からやミニコンのD/A変換器からの指示の電圧を供給し、そのときの素子両端の電圧電流を増幅してオシロスコープやミニコンのA/D変換器へ送り出しV-I特性が見られるというもの。

しかし、卒研発表ぎりぎりまで微少信号を測定するのに邪魔なノイズに苦しみ、測定データを取り込むためのミニコンとの接続で飛び込んでくるノイズ除去のフィルター作りに一緒の研究室でやってた同級生までも徹夜に巻き込んで(^^;;ようやく完成したわけだけど、苦労しただけあってか、10数年前に実験室へ遊びに行ったときにもこの箱の低ノイズ性能を超えるものがなかなか作れないんだよねえと指導教官にぼやかれた。

で、なに?25年以上経ったいまでもこれ使ってるの?と…(苦笑)

たぶん、まだ動くからこれでいいやと改造程度にとどめてそのまま使ってるんでしょうね。僕はインスタントレタリングで綺麗にも字入れを箱にしていたのだが、その後の人は改造する度にどうやらマジックで書き込んでるようです。

写真データを友人にもらって眺めていると、不夜城と言われていた(^^;実験室での思い出がアレコレ思い出されて、懐かしい気分に。あれからもう25年、四半世紀経ってしまったんですね。精神年齢はあの頃とほとんど変ってないのに(笑) 

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