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2008.03.04

またも利用規約騒動

またも著作権がらみで利用規約の騒動が勃発。でもって、mixiから言い訳がでてますのぉ

「mixi日記、無断書籍化はしない」――規約改定の意図をミクシィが説明 - ITmedia News.

ミクシィは3月4日、前日付けで告知したSNS「mixi」の新規約(4月1日から適用)の著作権に関する条項について説明した。「規約改定後はユーザーのmixi日記が勝手に書籍化されるのではないか」とネットで騒動になっていたが、「ユーザーの了解なしに書籍化などは行わない」と明言し、改定の意図を説明した。

そもそも舌っ足らずの規約なんか作るから騒動になるんだが、いたずらに騒ぎ立てる前に ちゃんと日本の著作権とはどうなってるかを皆さんもこの機会に考えようね(笑)

まあ、そもそもサーバに日記があってそれを誰かに見せてるんですから、その時点で利用者は著作物の閲覧や公開をそのサーバ屋さんへすでに非独占的な権利を許諾してるのです。

日本の著作権は強力で、キャッシュサーバにその複製があっただけでも著作権に抵触する可能性があります。(なんじゃそれ)

そして、そのさいたる無駄に強力なものとして、人格権なるものがあるのです。
これは本の装丁すら著作権利者がもの申せるというもので。。しかし、こういうWebな日記で、例えばレイアウトをサーバ屋さんがその表示方法をちょいと変えただけでも著作権をたてに文句を言えるものだったりするのです。。さあ困った困った。。

このWebな時代に無駄に厳しい著作権をなんとか逃れようとサーバ屋さんが各社頭を捻ってる様も含めて紹介している記事がこれ、そう、ココログにだって利用規約に同じような文面があるのです。

mixi、4月1日より利用規約を改定--日記などについて著作者人格権の行使を禁止:ニュース - CNET Japan.

ミクシィでは、今回の利用規約改定について、「あくまで著作権については従来どおりユーザー自身が有することに変わりない」とした上で、(1)投稿された日記などの情報を同社サーバに格納する際、データ形式や容量を改変すること(2)アクセス数が多い日記などについて、キャッシュを生成してサーバに格納すること(3)日記の情報が閲覧される場合、自社のサーバから国内外に存在するmixiユーザーに向けて送信されること--といったケースを想定したものだとしている。これはアクセス対策やAPIを利用しての情報発信といった用途を想定しているとも考えられる。また、公開範囲を「友人までに公開」している日記などは今までどおり外部に公開されることはないとした。

つまり、他のサーバ屋さんと同じようにmixiも頭捻って次の2つの文言を追加したら。。。物議をかもし出してしまったというのがmixiの言い訳ですな。(笑)

(1) 「日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします」

(2) 「ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします」

1)サーバに貯め込んでるコンテンツの保存時のタグ修正や変更、データのバックアップ、表示、他のサーバへの転送などなどはしようとするとこの許諾が必要。しかし、よーくみると非独占的な使用権はあるけど、著作権を譲渡せよとも、著作権者に無許可で権利を行使できるとも、どこにも書いてないのですな。言い訳するくらいなら、そこんところをちゃんとかきゃーいいのに、、僕が舌っ足らずが混乱を招いたというのはここの部分。

さらに。。
2)表示方法を変えたらイヤだ!と著作権をたてにして申し立てられるのは勘弁して欲しい
と、まったくもっと平たい言葉で書けばいいものを普通の人には馴染みのない人格権と言う言葉を持ち出すものだから余計に混乱させてしまっている。

実はこの問題は、いろんなサーバ屋さんが利用規則が出るたびに あっちこっちで毎回火を噴いている。なので、今回が初めてじゃないんだよね。なので、あー、まただよぉという気分なのだが。。なぜか毎度、同じ内容で騒ぎが起きてしまっている。

それは、そもそもは日本の著作権がWebの時代にまるっきりあってないのがいけないのだな。
丁度、このあいだ、この点についての、ちょいと微妙に偏った意見ではあるが ITmedia Newsに次に記事が載っていた。

「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授 - ITmedia News.

 「著作権制度が想定していない状況に直面し、右往左往している」――東京大学の中山信弘教授が2月29日、「著作権リフォーム」をテーマにしたデジタルコンテンツ協会のシンポジウムで講演した。一般ユーザーが創作し、ネットで著作物を発表する現代に、プロを前提にした著作権制度が対応できなくなっていると指摘。著作物の流通を円滑化するための改革の必要性や、著作物を独占せず、広く共有しようという「コモンズ」の考え方などを紹介した。

つまり、あまりに著作権が時代遅れ、つまり本や絵画、レコード、そして映画館しかなかった時代のをいまのデータだけがビュンビュンネットワークを飛び交うことはこれっぽっちも想定外なのにもかかわらず、、無理くり使っていてデータの流通を阻害しているといいたいようだ。

安全のためバックアップを取ったり、キャッシュサーバで利便性をあげたくとも複製で著作権に抵触するとか、と言われ、 保存する時に絵文字やタグを挿入すると、改変だと言われ、コミュのイベントを表示したり、メッセージをmixiモバイルで誰かに表示しても公衆送信だ、写真を表示すれば展示、ダウンロード出来れば頒布だ、アップした動画を表示しても、それは上映だと言われ、表示レイアウトを変えたり、絵文字を変更したら、それは人格権の侵害だといわれ、、海外の人に英訳して表示してあげれば勝手な翻訳ととられ、、、、 なんだろねえ、この国の著作権って????

しかし世の中 既得権ほどおいしい物はない。
障害物は大きいほど儲けになるだよねえ(笑)

てなわけで、おいそれ著作権がネットワーク時代に合わせて変わりそうもない。 着うたがやたら高いのも、ただで垂れ流し放送したくせにコピワンス転じてダビング10とかいうのも、どの作者に払うのか謎の私的録音録画補償金があるのも、みーんな作者に還元とか言いつつも、実はそのほとんどは流通で搾取したいからだろと僕は勘ぐってたりするんでが、、(苦笑)

こんだけネットワークが発達してきたのだから、流通が搾取してちびっと作者に返すのではなく、利用者が作者にチャリンチャリンと直接支払い幸せになれる時代っていうのがいちばんよさそうなきもするんだが、、なかなか難しいよなあ。

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Comments

私のマイミクさんの一人が、今回の騒動(言い訳も含めて)に怒ってmixiを削除退会すると言っているので気になっています。確かに一見「勝手に本を出しても文句を言うな」とも読み取れるけれど、まさかそんなことはありませんよね。インターネット時代の著作権、難しい問題です。

Posted by: Tompei | 2008.03.05 at 08:11

tompeiさん、こんばんわん

そうですねえ。。
最初からあわよくばとワザと(だと僕は思うぞ)自分が使う権利についての制限(後から言い訳で書いてるヤツね)を条文の中にしっかり書かなかったから、それでここまで騒ぎがでかくなったわけで、、自業自得なってことなのですが、、僕からすれば、いまのmixiはそこそこ住みやすいSNSなんで、なんとかこんな騒動でマイミクシィさんとの繋がりが切れたりせずに維持してほしいもんです。

Posted by: くっきも | 2008.03.05 at 22:58

ココログの規約、ほんとに読みました?

主要ブログの著作権規定、格付け一覧
http://cookiem.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_d448.html

Posted by: @ | 2008.03.06 at 07:48

ごめんなさい。リンク間違えました。

http://informatics.cocolog-nifty.com/news/2008/03/post_edf5.html

Posted by: @ | 2008.03.06 at 07:50

@さん、いらっしゃいませ!
コメントをありがとうございます。

さて、ココログの利用規約ですが、もう一度読み返してみました。注意を感謝します。

問題の部分は利用規約(2008年3月3日改訂版)ですと、7番の『「原則として」ユーザーに帰属します」とし、その原則外を(1)@Niftyが広告・宣伝、利用促進の目的の範囲内で利用させてもらうこと(2)他のユーザーが管理・運営するココログ上に情報を掲載できるようにするための機能を提供すること としてます。
似たようなところというのは、この(1)(2)の両方に当ると僕は考えました。この2つは人格権や複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等が行われるのでその許諾を述べていると思われますが、いかがですか?

mixiのほうは、、後からとってつけたような言い訳(苦笑)をしていますが、彼らの言い分をそのまま受け取るとココログの場合の特に(2)を言わんとしていたのだろう。

mixiもどうやら懲りて、例の18条を修正中らしいです。さてさて、どんな文面になるのかが楽しみ。。。

Posted by: くっきも | 2008.03.06 at 09:16

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