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2006.12.25

塾を禁止にしては?という意見は、ちょいと過激ではあるが判らないでもない。

asahi.com: 「塾は禁止」 教育再生会議で野依座長が強調-教育.

政府の教育再生会議の野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が8日に開かれた「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)で、「塾の禁止」を繰り返し主張していることが、同会議のホームページに掲載された議事要旨でわかった。しかし、再生会議が21日にまとめた第1次報告の原案には「塾の禁止」は盛り込まれていない。

昼間のうちに学校に行ってみっちり勉強を教わってきたはずの学生の大半が夜にも今度は塾へ行って毎晩毎晩、対策を授かりつつ勉強してるというのは、やっぱどこか異常な気がする。

どこがって、なんかねえ、そう、一日中、受け身の姿勢のままなのだ。確かにプロが練った対策を教わった方がテストで点数を稼ぐ効率がいい。合格しやすいだろう。またみんながそうやって勉強の効率を上げていると言われ危機感を煽られれば、親を不安にさせ子どもを塾にやらざる得ない心境になるだろう。しかし、それは自分で考えて勉強する、ユニークな方法を作り出す力を失ってないだろうか。テストには無駄と切り落とされてしまった中に知識に巡り会う大切な機会を失ってないだろうか。この既製の「対策」を教わりまくる姿勢は、就職活動で制服かと見まごうばかりのリクルート姿に身を固め、就活情報をコピーしたような受け答えをする面接シーンが行き着く先のような気がしてきた。たぶん、野依氏はそれを危惧してるように思える。が、こんな記事の1行程度のコメントでそれを想像することは出来ないよ(笑)

さて、僕自身はどう考えているかという話に戻ると、いまのままの受験があって、それなりに皆何らかの競争をしている中で、他人を出し抜きたいという要求がある限り、それを指南する塾はなくならないし、必要なところも出てくるだろう。普通以上の学力を持っている人にとっての塾って、受験のためにあるんだよね?包括的な教育を行うのが公教育であって、もし受験についても、学校がそれを肩代わりするとなると、、、学校で受験に必要なテクニックまでも教えないと要求を満たせなくなるんじゃないかねえ。その場合どうなるかの前例はすでにあって、履修時間詐称(履修抜けじゃなくてあれは詐称)にまた向かうことは目に見えてますね(苦笑) というわけで棲み分けして欲しいな。

公教育には受験とは無縁に体系立てた包括的な教育を望んでます。この野依氏は出来ない子に塾といってるが、、、こぼれてる子にも、公教育で底上げをして欲しいモンですねえ。なので、レベル分けクラスは必要なことだと思ってますよ。進度の違う生徒を1つのクラスでごっちゃに教えるなんて無理ですよ(- -;

そういうきめ細かな教育のインフラを整えるためにももっと教育に政府はお金使って欲しいなあ。特に指導者の人件費に。ケチ臭いこと言ってないでさっさと30人学級をデフォルトにして欲しいぞ。将来、税金を稼いでくれるのはいまの子どもらですよ。

それにしてもこの教育再生会議って有識者メンバーはそうそうたるものの結局集めるだけ集めただけでイマイチな結果になりそうだねえ。

asahi.com:「まるでヒトラー」 迷走続く教育再生に有識者委員反発-政治.

しかし、教委については、11月30日に示された素案にあった「教育委員に保護者代表を任命」「教育長は教職経験者に偏らせない」などの具体策は、原案では姿を消し、「今後の検討課題」に。「学校再生」をテーマとする分科会に出席した有識者委員の間では文科省の準備する免許更新制だけでは不十分との意見が大半だったのに、不適格教員排除の具体策は盛り込まれなかった。  当初の素案に盛り込まれた「ゆとり教育の見直し」の文言も消えた。歴代文相・文科相の決定を否定しかねないだけに事務局が配慮した。大半の委員が賛同した「教員の量の確保」も「予算の裏付けがない」と事務局が難色を示した。

まあ、高速道路のときもそうだったようにこの手の直属諮問機関って結果が伴ったことがないからねえ。いわせるだけいわせたものの出てくるレポートはまた官僚と政治屋がいいようにしちゃうと言う図式かな。

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Comments

いわゆる「バカクラス差別」対策はどのように克服できると思いますか?自分は小中学校では無理だと思ってます。鼻持ちならない出来る子と荒んだできない子を生むだけになるんじゃないかと。

Posted by: さとしす(satoshis) | 2006.12.26 at 13:16

さとしすさん、コメントありがとう。

鼻持ちならないセレブ御用達私立学校と貧乏人はお金がないすさんだ公立学校へという図式ですでに親は脅されてますが?

最近、あちこちで創刊されている株屋雑誌系プチセレブ親御焚きつけ雑誌(なんちゃらファミリーだのなんとかキッズだの)を読むと薄ら寒くなります。
しかし生存競争をやってるわけですから、完全なる「バカ差別」はなくならんでしょう。

であれば、成り上がるチャンスはある程度均等に欲しいですな。小学校低学年は、徹底的に少人数学級制に。それでも進度の差が付く小学校高学年か中学校くらいから科目ごとに「並」と「飛び級付き」に分けたらと個人的には思ってます。あ、並→飛び級付きは随時審査ということで。学校の勉強ばかりでなく、技術の師弟叩き上げ制単位なんかがあるとさらにいいねえ。ようするに受験戦争だけじゃなくもっと多様化した評価って欲しいですわ。1つバカなら全部バカとみられるという差別が出来るだけ防げればいいんじゃないかと。答えになったかな?

Posted by: くっきも | 2006.12.26 at 15:04

公立学校だってバカにしちゃいけません。頑張っている先生たちだってたくさんいるのだし‥。

先日、大量の書類の処理に忙殺されている教員の話を新聞で読んだけど、学校を取り仕切る側のほうにかなり問題があるという印象を受けました。ゆとり教育は教師の側にこそ必要なんではないかと‥。

ちと話が逸れましたが‥

塾禁止はアイデアとしては面白いですが、実行に移すのは難しいでしょうね。ならば、逆転の発想ということで、大学の入学試験を無しにしちゃいましょう。もちろん、卒業するのにそれ相応の苦労を強いるということとセットで実施しなければ意味がありませんけど。そんなことしたら、数年は混乱するでしょうが、本当に勉強がしたい学生しか集まらなくなりますから、じきに収束しますって‥。

確かに競争は必要ではありますが、結局お金に目がくらんでしまう人間が勝者であるならば、自分の子供にはそういうレースに参加させたくないですね。

Posted by: knys | 2006.12.26 at 15:33

塾廃止論は私はまぁありかと思いますが、その前にまず私立学校廃止です。
完全廃止が無理なら、司法立法行政に関わっている方のご子息は是非公立学校に行っていただきたいと(^^;

Posted by: MAD | 2006.12.27 at 01:02

knysさん、コメントありがとう。

私自身はバカにしてないし、幸いうちの子どもらの担任の先生には恵まれているようです(^^) なので、もっと生徒の指導の方に時間が割けるようになって欲しいんですがねえ。。

どーせ少子化で定員割れするんですから、もっと大学など入りやすくしちゃえばいいと言うのは以前から僕もぶつぶつ言ってたりします。現役だけでなく社会人も単科で入りやすくするべきなのです。が、単位はそう簡単にはやらず、いまみたいに大学にはいるのがゴールじゃなく、ちゃんと卒業できることが目標になるように教育に対する考え方が皆変わると思うんですがねえ。。なんでやれないのか、たぶん、一定レベル以上の人を入れさせたくないというプライドが許さないんでしょうね。

Posted by: くっきも | 2006.12.27 at 01:11

長女を公立中、高と行かせましたが、長女の頃はなかった少人数制を次女の時代からクラスを英語と数学に関して2つに分けて教えたりと、ちょっとは改善されているようです。

たぶんくっきもさんのお子さんが入られるであろう中学も今はそうなっているかと思います、

長女の高校では英語、古典、数学に関して基礎組、応用組と分けて教えていました。

高校はまぁ落ち着いているんですけど、中学では子どもたちの聞く態度ができていなくてクラス妨害っていうか、真面目にやっている子はつらい状況でしたねー。

くっきもさんも中学が地域公開している時に一度授業参観してみるとその中学の雰囲気がよくわかると思いますよー。
今の子達って後ろで親が見ていても平気で騒ぐから。

色々な家庭の子が来ているという意味では公立の価値はあると。
揉まれて育つ感じですね。強くなりますよー。

>ちゃんと卒業できることが目標になるように教育に対する考え方が皆変わると思うんですがねえ

そう、そう!前から私もしつこく言っているけど、塾のあるなしよりそこから変えなきゃだめなのよ!ねぇ~。。

Posted by: ぶんぶん | 2006.12.27 at 07:40

こんにちわ

>一日中、受け身の姿勢のままなのだ

我家では、塾へはいれないというのが夫と私の基本姿勢でした。まさしくこれが理由でした。

問題の壁にぶつかり悩み、悪戦苦闘してなんとか解決したときの喜びや達成感。そういう経験と物事を知る喜びがその人の真の力・一生の財産になると信じていたからなんです。

こんな頑固な親の子育てが成立できたのは、時代と地域に恵まれていたからなのかもしれませんが・・・*^^*

Posted by: yoshi | 2006.12.29 at 09:53

ぶんぶんさん、yoshiさん、コメントありがとう。

ぶんぶんさん:
どんどん学校の中が変わってきていますね。厚木の小学校も低学年だけは息子のときから35人制になりましたし、総合学習もなんだかんだ言われながらも続いています。中学も人数枠がありますが、学区外の学校も選べることになりました。そのため各学校がどんなことを目標にやってるのかとかという案内本も配られてます。駅前の学校が一番人気なんですが、どうも理由が駅前に乱立している進学塾に行きやすいというのもあるようで…(- -;
まあ、入れないと出られないというのは判るんだけど、、、ほんと少子化ついでに簡単に入れるけど出づらいと言う改革をさきにやってくれないですかねぇ。。

yoshiさん:
たぶん、うちが子どもらを塾に入れるとすると進学のためというより、落ちこぼれまくっているいまの状況をなんとかするための補習にいかせるってことになりそうです(のはは)
僕自身、塾経験って数ヶ月しかないんですよ。進学塾と言うより補習塾でした。試しに行ってみたわけですが、確かに学校とは違った新鮮な経験ではあったものの、転校と同時にもう行かなかったです。大学受験もしなかったので予備校の経験もありません。そんな僕が塾不要論をいっても変かもしれないけど、就職までもが「就活対策のマニュアル化」しているやっぱりいまの状況は行きすぎな感がします。

Posted by: くっきも | 2006.12.29 at 12:02

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