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2006.12.26

エグゼンプション

横文字にするとなんかカッコイイ職級のように見えるから不思議(苦笑)

ホワイトカラーは、白い襟(カラーは色じゃなくて襟だぞ)のことで白いワイシャツを着ることの多い事務職ってことです。ちなみに現場作業職をいうブルーカラー(青襟)は、青いツナギや制服をイメージしてです。エグゼンプション/Exemption は(義務)免除、この場合は就業時間の制限外しっていう免除ということなんでしょうかね。どちらかというと雇用側の便利さをいう用語である気がするのは気のせい?

ITmedia News:残業代がなくなる? 「ホワイトカラー・エグゼンプション」とは.

労働時間の規制を受けない働き方を認める「ホワイトカラー・エグゼンプション」。厚労省が早期導入を目指すが、労組が強く反対しているほか、経済界でも意見が分かれている。

ぶっちゃけ、この制度は事務職も就業時間制限をとっぱらい、歩合給にしようということですわ。歩合給って、知っての通り、基本給はとても安く設定され、成果に応じて上増しされるアレです。成果とは一般的に営業職なら売り上げ、エンジニアや研究職ならプロジェクトの進捗や達成度、では毎日ルーティンワークをこなす事務職の成果って…???こなした伝票の流量でしょうか?

従業員側のメリットとすれば、遅刻早退をとやかく言われなくなること。3分遅刻で有休が消えるという羽目に陥らないし、今日は仕事が早く片付いたから午後は帰っちゃえってできるし、今月は佳境だから残業しまくってでも仕上げようという就業時間の融通が付けやすくなる。僕もそれまでは9時過ぎには会社に着いていないとと必死だったが、いまは9時半頃を目標にのそのそ会社に行けばいいのでものすごく気が楽だ。
しかし、これも「毎日、9時からの朝礼と、18時の反省会は必ず全員出るように」なーんていうお達しでも出た場合、全然就業時間に融通になんて取れなくなる。事実、友人の職場では、「9時出社のお願い」なんてものがお偉いさんから出ましたからねえ。実質、就業時間を縛ると言うことは出来ちゃうことなのです。

それから回りを見回して、おなじような仕事を仕上げるにも、定時でさくっと仕事を終わらす効率のいい人よりも、ダラダラずるずる残業しまくる方が残業代分給与がいいという不条理な気分がなくなる。あとは、成果を出せば、一攫千金という夢もある。が、それは少々の成果を出したくらいでは逆に年収が下がると言うことでもある。

さて、デメリットの方は…。。何度か書いているが僕はすでにエンジニアとして裁量勤務、プロジェクト進捗に対して自分の就業時間も含めた裁量を認められ、その与えられた裁量レベルで準年俸制の給与とと達成度レベルで賞与が決まるという勤務体系で2年以上やってます。そこから見えるデメリットは、真っ先にまず「年収がガックリ減ります」 orz
基本給は成果なしの人ってことで低く設定され、残業代だけでなく住宅手当も扶養手当も基本給に含まれている準年俸制ということで各種手当ても全廃、あとは成果に対する歩合分の上乗せってことですが、僕は期待されていた達成度よりも上という評価をもらっても裁量勤務移行で一気に1割強も年収が減りましたよ。しかもいまも毎年年収は減る一方です。これは一気に年収が減ると可哀想だという会社の温情(?!)で補正金が出ていたが、補正金も安い年収に対して軟着陸させるため徐々に減らされてるからです。
事務職の評価も、例えば具体的な売り上げの数字が出る営業と違いますから、その人自身がやっていることはあまり高度なことじゃなかったとしても、その人がその仕事を引き受けてくれていたがために、他の人の効率、全体的な効率が引き上げられていたりするわけですから。
また例えいい評価が与えられたとしても、モチベーションを上げるのに特賞がハワイ旅行2組(笑)と設定すると、その他大勢が2等以下がティッシュやあめ玉ということにせざるえなくなるわけで、つまり人件費にはその部門の予算というものがあるのでそのなかでやりくりするわけです、、この予算を一括で減らせば簡単に評価の名の下に効率的な人件費削りができるってわけです。まあ、そういうわけで導入されると確実にいい評価を付けられてもほとんどの人の年収は下がるでしょうね。

つぎに「残業時間が増える」ってことかな。はっきり言ってそれまでは労基法で定められた「1日8時間・週40時間」の法定労働時間に労働組合との規約でうちの場合は「残業命令は月35時間以内」というものがありましたから、それ以上に残業することはありませんでしたが、いまは無制限の青天井です。エンジニアの仕事って仕事すればするほど仕事を生むんですわ(苦笑) だから適当なところでチャランポランとやらない(ぉぃ)と身体を壊します。それでも法的なタガが外れてしまっているので、、どうしても残業が増えてしまいます。
あ、一応、休出は月2度まで、それ以上は労働組合からの許可制、22時以降の就労を半年で24回以上は深夜業健康診断を強制受診というタガはありますが。

ちなみにニュースでは経団連は「年収が相当程度高い=年収400万円以上」という線で裁量がある人としたいようですが、これはあまりにも無茶苦茶ですね。
ちょっとした大きさ(経団連のお歴々)の会社であれば、入社2,3年で400万円を超えるんじゃないかな。そんなようやく1人で仕事が出来るようになったばかり程度に仕事の中身や量、スケジュールまで自分で裁量できる労働者とはみなせそうもないよ。あからさまな人件費カットの手法と見られても仕方がないね。年収ではなくて職制でみてほしいもんだな。そういう意味では経済同友会のほうがまともなことを言ってるね。うちの会社の場合は、プロジェクトリーダークラス(係長クラス)で、かつ、(有無を言わさないかもしれないが)本人の同意がないと裁量勤務にはなれないし、そこそこ就労条件保護はされている方だとは思いますけどね。

というわけで、メリットに見える融通の利く就業時間も一攫千金も夢でしかなく、逆に年収は下がるわ残業しまくることになるわは現実のことで、雇用者側の人件費カットの効果はあっても、従業員側には全然いいことないのですわ。さて、どのへんで法案は落ち着くのでしょうか。ここ最近、法人には激甘で、個人にはキツイ政府がやりそうなことは…バレバレですね。

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