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2004.05.22

国語の授業

あるシーンを想像して作文するという能力が欠けているということだろうか?

千葉の県立高入試で“難問” 受験生の半数0点 道案内の作文、選択肢に混乱:Yahoo!ニュース - 社会 - 産経新聞

 二月に千葉県で実施された県立高入試で、「国語」に受験生の約半数がまったく得点できないという異例の設問があったことが二十日分かった。地図を見ながら、公民館までおじいさんを道案内する作文を書く、という出題だが、半数は「0点」。県教委は「新しい問題傾向で時間がかかったのかも」と推測するが、原因究明に乗り出した。

問題の問題はこちら → 2004年度首都圏公立高校入試 問題と正答:東京新聞

要約すると『孫の発表会を観に公民館に行きたい自転車に乗ったおじいさんに道を尋ねられた。そこでおじいさんの様子を「ア:急いでいるようだ」「イ:体力がなさそうだ」「ウ:とても元気そうだ」「エ:発表会までに時間はありそうだ」のいずれか1つの状態を選んで、地図にある「A:近道だが急な上り坂あり」か「B:平坦だがA道の2倍距離の遠回り」のどちらかの道でおじいさんの状態を仮定した配慮を交えた道案内を150~200文字でしなさい』というもの。

ブラニュース | 自己思考能力の無い子供の記事を見て、あれこれ考えてみた。

大学、そして就職ともなるとこういったテーマ選択の小作文、小論文に出くわすということが非常にいっぱいある。会社に入ってからも昇進試験やらそうだし、そもそもレポートなんか毎日小論文だ(嫌いなんだよぉ)

うちの娘の授業参観をつい先週行って来たけれど、自分が作った作文を絵巻物にして発表しようというものだった。お題は「大事なものを無くしたときの気持ち」。実にのびのびと、いろんな発想で書かれた絵巻物を発表していく様は感心してしまったことだ。テーマに沿って文章を書き、みなの前に立って表現しよう(プレゼンテーションしよう)という試みをドンドン行われているようで、僕らが学校で習っていたような設問者の意図を探せというようなものからずいぶんと変わってきていることを感じさせられた。
次は放送局に乗り込んで報道について学習しに行き、実際に取材仕方や機材の使い方を教えてもらい、ニュース報道を自分たちでも作ってみようという課外授業もあるようである。ちなみに娘は公立小学校の4年生です。

この問題の問題はテーマに沿った小作文ができるか?を問うている。しかも盛り込む場面設定を自分で選択しろというもの。どうやら場面設定をせよというところに皆つまずいたというのだ。半数近くが0点。選択することができず、何度も書き直し時間切れで泣き出す子もいたそうだが。。なんでそこでつまづく?自分が書きやすい都合のいい話に一番近いのを選べばいいのだが、それを選ぶことが出来なかったってことか。

進学塾関係者によると、受験生の多くが「おじいさんに急な坂を上らせてはいけない」「急いでいるかもしれないから、遠回りさせてはダメ」などと悩んだようで、何度も書き直して時間切れとなり、泣き出した受験生もいたという。設問の最後で「あなたが、そのおじいさんにどのような配慮をしているのかがわかるように」とあったことも受験生たちを一層苦しめたようだ。(Yahoo!ニュース - 社会 - 産経新聞)

つまり、「急な坂を登らせられないし、かといって遠回りさせて時間に間に合わなかったら」と頭の中がグルグルして選べなくなったということかな。やさしいってこと?(^^;
非情で冷徹な只の国語の入試問題、しかもどっちの道を選ぼうが採点には関係ないと言われてるんだから、おじいさんが倒れようが時間に遅れようが、どうでもいいのだ(おいおい)。
僕ならば自転車だから距離はあまり大事じゃないだろう、むしろ押して引かねばならない急坂を行くより平坦なほうが早く着くからとBを教える道案内文を書いただろう。急がば回れだ。心配することはないのだよ。

これって最後の問題だから後回しにしている間に時間切れってこともあるだろうし、この半数0点のなかで本当に答えられなかったのはどのくらいいるのだろう。 文章を150文字くらい書くというのはかなり時間が掛かることだろう。それに小作文という試験形式は今までなかったらしいので、受験勉強のパターンの中になく、パニクった人も居るんだろう。
あともう一つ。採点者の都合で0点にされたのは何人居たのか?正答のところを見ると自分で設定したテーマに沿った表現がされているかどうかだが、細かい採点基準は各学校で決めるとある。これは採点者の気分裁量で0点でも15点でも付けられるということを意味している。きっとこの辺はこのあとの「調査」とか言うもので明らかになってくるのだろう(が、マスコミは発表しないだろうけどね)。機会があったらどういう調査結果になったか中学時代の国語の恩師に尋ねてみよう。

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Comments

くっきもさん、こんにちは。
千葉県ではこういう問題が出たんですか~?
そんな難しい問題ではないと思いますが、それでも子供達は色々考えているうちに時間切れになってしまったのでしょうね。おじいさんの状態を考えつつというのが、くせものですね。
でも、来年の入試から出来る子がばんばん出るでしょう。
塾側も今年からはこういう問題を傾向と対策に入れるでしょうから。受験勉強としての自己思考能力ではなく、生活の中での自己思考能力が培われるのが一番いいんですけどね…


Posted by: ぶんぶん | 2004.05.22 at 14:06

「受験のための勉強ばかりをしているとこういう毛色の変わった問題に対応できない」という応用力の無さが問題だと思ったのですが。
>最後の問題だから後回しにしている間に時間切れってこともあるだろうし
費用対効果っていうか、時間を費やす割には配点が低いとかで、パスした子とかもいたんでしょうかね。

Posted by: ハルク | 2004.05.22 at 14:20

ま、たぶん来年同じような問題が出たら
今度はみんな対策済みですから大丈夫でしょう(苦笑)>ぶんぶんさん
学習塾は受験問題パターン対策がすごいですからね。

といっても。。。

そもそもこんなの応用力が問われてる問題じゃない
と思うんですがねえ>ハルクさん
設問の趣旨どおり、とっさに人に説明できない子どもらが多いと
いうことを如実に表わしてるんでしょうね。

Posted by: くっきも | 2004.05.22 at 22:05

 最初この話題を聞いた時てっきり英語だと思ってました。国語だったんかいな。「どのような配慮をしてるかわかるように」というところが一番難しかったのかな。

Posted by: satoshis | 2004.05.22 at 22:43

モーニングにドラゴン桜とかいう「東大受験漫画」が載ってて面白がって読んでるんですけど、今週のネタが「文章を正しく読む」で、文章からシチュエーションを考えろ、という問題の話でした。ネタバレはしないですけど何かこの話と通じるものがあるかな。

Posted by: たも | 2004.05.23 at 01:05

なぜに英語。。(^^; >さとしすさん
たぶん、そんな高尚なことじゃなく、
大半は「面倒くさい問題は後回しに」という
学習塾の教えそのままに、初めてのパターンの問題なので
切り捨てられて時間切れということじゃないかなぁ。

モーニングの東大受験マンガは飛ばしてるんで
どんなもんかよくは知らないのですが、>たもさん
娘にはまずはちゃんと問題を読め!と言ってます。
しかし。。ぜんぜん読解力が。。。(- -;
先が遠い。。

Posted by: くっきも | 2004.05.23 at 11:46

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