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2004.04.04

回転ドアの恐怖 親の責任は?

報道を見る限り、あまり親の責任を云々する報道は皆無だ。
そこにアンバランスさ、不自然さを記事にされるているが、僕もその通りだと思う。

たなぼた: 子を守るのは、一に親なのでは

悪徳不動産屋の独り言: 「回転扉事故」、自己責任の重要性

さて、自分の記事はというと、実は親の責任部分をわざと一切無視して書いている。

理由はというと、自分がエンジニアであるのでメーカーと管理について一番注目しているということ、
わざわざ親の責任についてほじりたくないということ。

今回は、次の3つが重なったことで不幸な事故となったと考えている。
・メーカーが製品安全性設計をサボったこと
・管理会社が度重なる似た事故を重要視しなかったこと
・親がドアに飛び込む子どもを静止し切れなかったこと

メーカーの責任。
まず自分が似たように人が殺せそうな大型装置のシステム設計に関わるエンジニアであることから、今回の事故を見るとあまりのメーカー側の不甲斐なさには一言言いたくなることばかりであったからだ。僕の場合は、まだ一般人が触るようなものでないから限定的にシステムを組むことができるが、それでもいろんな場合を想定して、使える予算と格闘しながらできるだけ安全に、怪我しないように、仕上げていく。ましてや今回の自動回転ドアは、いろんな人が利用することを想定しなければならないのにそれをサボってしまった。「大人用でした」と言い放つその姿勢はあまりにずさんだ。ビルの入り口に大人専用のドアなどどこに存在する?仕様の抜けが最初のうち気がつかずに出荷していたとしても、似た事故が相次いだときに、リコール宣言をしなくてはいけなかったはず。それに対しても、大人用だのオフィスビル用の製品だとか言い訳してほおっておいて、管理会社に責任をなすりつけようと躍起だが、製品の不備に気がついていながらほおっておいた責任は一番重い。

管理会社の責任。
管理会社もこれだけ子どもの事故が続いて、なぜおかしいと動き出さなかったのか?救急車で搬送されるような事故が続いていたのに何故騒がなかったのか?
回転遊具の事故のほうは、似た事故が続けて2度起きた時点で管理会社が動き出している。1度目の事故のときに何故ちゃんと事故原因を見つけるまで遊具を使用禁止にしなかったのだという意見もあるが、子どもが遊んでいて怪我するのは日常茶飯事だから、さすがにそれを特別視するのは難しいことだったと思っている。
商業施設の管理をしていく上で、続けて似た事故で怪我したとき、次に挟まれたら死ぬかも?という想像力が働かせなかったどころかもっと効率よくならないのかと言い放っていたところがトンデモ管理会社だった。

親の責任。
言葉はきついが、今回は親が危険な香りを嗅ぎ取りきれず、回転ドアに走りこむ子どもを制止し切れなかった、保護管理責任が果たせなかった非は親にある。死亡の直接的な原因ともいえる。
子どもはハイハイを始めると同時に加速装置を身につける。ほんと一瞬目を離した隙に子どもは奥歯をカチッといわせて(笑)瞬間移動し、トンでもないところでトンでもないことをしでかしている。肝を冷やすこと数知れず。自分にも加速装置が欲しいシーンが数知れず(マジ)。 いまのところ運がよかったのか大事に至ることはなかっただけだ。
この子の親御さんが普段からどういう躾をしていたのか、どういう行動をしていたのか僕は全然知らない。
そして今どういう心境なのかさっぱりしらない。とはいえ、たぶん、いまもなお、なぜ手を繋いだままにいなかったのか、なぜ走り出す我が子を制止できなかったのか、そもそもなぜあの場に行ってしまったのか、悩み悔やみ慟哭の中に親御さんはいると思いたい。
自分の保護管理のミスからすでに最愛の我が子を失っているのだ。十分罰をもらっている。それをわざわざ記事にしたくない。また、関係者の参列を拒否するくらいありえることで、それを責任転嫁してるとか何様のつもりと親御さんの心境を勝手に解釈してわざわざそれをほじくって記事にする気にはなれないのだ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

一つ事故が起きた時に、責任の所在を追及するのは当然のことですが、それで「自分は関係ない」とか「自分は被害者」という姿勢を見せてしまう傾向が、今の世の中あまりに多すぎる気がします。
どうしてお互いに非を認め合わないのかな?
それぞれが歩み寄らない限り、こうした事故は解決をみる日はこないし、今後に生かされることはないと思います。
起きてしまったことは、どっちが悪いと決めたところで元に戻るわけではありません。
大事なのは、メーカー・管理会社・そして全国の親御さん、誰もが過去を反省し、今後二度と起きないようにするにはどうすればよいか考えることだと思うのですが。

多分、ピーさんやpoohpapaさんも「もっと多角的に考えてほしい」という意味での提言だったと思いますけどね。
こんな私も「子供の無い人には親の気持ちなんてわからない」と言われそうですけど(笑)、だからこそいろんな立場が見えてくると言いたい。

回転ドアを設置するのを止める、なんて馬鹿馬鹿しい考えで解決させるのだけは止めてね、と願う次第です。
事故は総てのドアに起こりうるのですから。

Posted by: まりあ | 2004.04.04 at 14:53

まりあさん:
いえいえ、親の責任だとする意見を否定するどころか
肯定してます(^^)
ただ自分がそこに突っ込んで書きたくなかっただけですが、まあ、はっきりしておいたほうがいいかもと
今回書いてみました。

>事故は総てのドアに起こりうるのですから。
昨日行った公園の出口の回転扉(逆方向に入場できないように大きな柵が人力でぐるぐる回るタイプ)も使用中止になってたのをみて苦笑いしてしまいました(- -;
どうしてこう短絡的なんだろう。

Posted by: くっきも | 2004.04.04 at 16:00

あっ、誤解の無いように…
「くっきもさんが親の責任を否定している」とは全然思ってません。

>自分の保護管理のミスからすでに最愛の我が子を失っているのだ。十分罰をもらっている。

とのご意見、その通りです。
「そうだよなぁ…。罰にしては充分すぎるほど重い罰だよね」
と思ってしまいました。親御さんにとっては悔やんでも悔やみきれない自責の念は、計り知れないと思います。

ただ大切なのは、誰が悪い、誰の責任だ、と決めつけて終わりにしないでほしい、と思うのです。

こんなに大騒ぎしても、1週間したらみんな忘れてしまうほど、今の日本ってほんとに短絡的。
人々の思考の移り気さは、回転ドアのスピード以上に早いんじゃないでしょうか?

Posted by: まりあ | 2004.04.04 at 17:19

30000アクセス突破おめでとうございま~す!

で、回転ドアの停止&撤去&設置取りやめ、やっぱり始まっちゃいましたねぇ…
回転遊具の撤去も同様。

これで日本人は「回り物」苦手な民族になるのでしょう(笑)。

Posted by: まりあ | 2004.04.08 at 20:33

いつのまにやら30000アクセスを超えてましたね。
まあ、長縄跳びに突っ込んでいく勇気がいる自動回転ドアはなくなったほうがいいとは思いますがね。。。

Posted by: くっきも | 2004.04.09 at 19:29

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Tracked on 2004.04.05 at 16:24

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