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2004.02.20

そろばん敗北

こすもす: そろばんの復活?

長くなるんで、トラックバック。

うちの娘は、そらもう親が頭抱えるほどの算数オチコボレ。小学3年生も終わろうとするのに、いまだに繰り上がりのある足し算をしょっちゅう間違える。

見てると、どうも演算方法を丸覚えしようとしているフシがある。まあ、記憶力がとてつもなくあれば、すべての計算方法を覚えちゃえばいいだけなのだが、残念ながらそこまでの記憶力もはなさそうだ。(^^;

つまりどういうことかというと、繰り上がり、繰り下がりのある足し算、引き算は、足し算しながら引き算したり、引き算しながら足し算する複合技が必要で、これを丸ごと覚えようとして破綻しているのだ。
演算方法も要素要素を論理的にばらして覚えればそれぞれは、大したことがないはずなのに、複合技そのものを丸覚えしようとするがために違う数字が出てきり、2桁のおよぶ繰り上がり繰り下がりがあっただけでもう頭の中がとっ散らかるのだ。

10+10は?「うーんと、20」と答えるくせに、つぎに10円と10円でと聞くと平気で「12円」と答えたりするのだ。。。(- -;
10+10= と、 十円と十円でと、10cmに10cm足すのと、1時10分の10分後とか、10リットルに10リットル足すとか、どうやら娘の頭の中では全部違う事象と捉えられてるらしい。1000mは1Km、では3000mは何Kmという問いにも怪しい(^^; 1000=1K と覚えるが、3000=3Kは覚えてないので答えに窮するのだ。
九九も6、7、8の段が怪しく、まあ全部覚えんでも覚えてる前後の数字に6の段なら6ずつ足せば答えがでるから詰まったらそうすればいいのに、それすら頭の中で足せずに悩んでしまっている。これもまた丸覚えしきれないことから起こること。

四則演算って、どんな計算も、演算ばらせば1桁分のキャリーつき10進加減算機に何回通すかだけなんだよね。その演算を論理に合わせて頭の中で使いまわしているだけ。
そう、論理のほうを覚えたほうが、そりゃ丸覚えの答えをもってくるより演算速度は遅くなるが、効率的におつむの容量を使えるというものだ。

そろばんは、これの究極をいくもんだよね。
どんなにいっぱいの桁同士の四則演算をやらそうにも、そろばんは基本的には足し算引き算を1桁ずつ順にしかしない。その結果をレジスタであるそろばんの珠に覚えさせておくだけなのだ。するとあら不思議答えがそろばんの上に残る。

じゃー、うちの娘にも論理的な演算の練習にそろばんでもと、以前思ったことがあったさ。
が!その1桁の足し算引き算がまともに暗算出来ない、それどころか5の固まりと概念そのものも頭捻ってしまう娘の前には。。。みごとに敗北しましたさ。(苦笑)

娘の算数オチコボレのもっと根本的な原因は。。。それは文章で論理的に考えることができないということ。論理を頭の中で分解するには文章力が必要で、それが娘に足らないからぼろぼろなのだということには気がついている。
娘の文章力・読解力も頭を抱えるほどひどい。国語もオチコボレ。
算数には論理を理解するための読解力、論理を組み立てるための文章力が大きくかかわっている。そう、算数オチコボレをなんとかするには、まずは国語オチコボレのほうをなんとかせねばならんのだ。
つうわけで、本を徐々に長い文章のものを読まそうと一生懸命やってるんだが、、まだ成果がでないなあ。いまはまだ娘のほうも勉強やる気があるのが唯一の救いだ。追い詰めないようにゆっくり根気よく続けるしかないか。

最近の中高生の数学が大嫌いというのも、じつは「ちょー」だの「やばくなぁーい?」と語彙の足らん会話しか出来ないところ、そう、言語が足らないというか文章作成能力のなさすぎるのが原因じゃないかな。論理を自分の言葉で分解できず、教わるままに丸暗記。それこそ分けも判らず丸暗記。そりゃーすぐパンクするがな。覚えきれずに点数取れない、嫌いになる。
それにはやっぱり、本をいっぱい読むしかないんだろうなあ。

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Comments

同感です。私が英語の早期教育に懸念を抱いているのもそれが理由です。まず基本言語によるしっかりした文章力・読解力を養わないと、ますます理数系科目が弱くなると思います。
それに、キレやすい子供が増えているのも、栄養の偏りとかだけでなく、語彙不足というか、自分の感情や気持ち、考えを言葉であらわすことができないからじゃないかと思います。
いや、それ以前に自分の感情を自分でも理解できていないし、考えるつもりもないのかもしれませんが;

日本では「みなまで言わず」とか「表情や行間を読む」という文化ですが、最近の自己中心的な価値観ではそういった訓練もあまりつまないし、ますますコミュニケーションが成り立たなくなってきているんでしょうね。
言葉って本当に大事だと思います。

Posted by: くわとろ | 2004.02.20 at 11:22

自分の気持ちが言葉で表現できなくてキレか。なるほど、ありそうだな。うちの5歳の息子がいまちょうどそれだし(^^; まだまだ使える語彙が足らなくて、言いたいことが伝えきれなく、もどかしくて、そんな自分に腹たてブチッ。
言葉覚えるのって、コミュニケーションと本を読むことをいっぱいやらないとなかなか身につかないとおもってます。子どもらにその機会をいっぱい与えてやりたい。

Posted by: くっきも | 2004.02.21 at 23:46

きっと,まだ抽象的な「数」というものがわかってないんでしょうね。「数字」ではなく一人一人の人やものに付随した性質のひとつが「数」と見えているんだろうな。

抽象的な「数」というものの存在が(理屈じゃなく)感覚的にすとんと飲み込めれば今多大な労力を必要としていることがあっさりと受け入れられるんだろうとも思うけれど、こればっかりは理詰めじゃ難しそうですね。

Posted by: Cos | 2004.02.22 at 00:27

こんにちは。思考は言語ベースですから、論理に言語が必要というのは同感です。数式なんてモロに言語ですしね。しかし、子供って論理的な思考ってできるものでしょうか?基本的に類推だけで新しい概念を取得していく、そんな感じじゃないかな~と思ってます。10円の例で言えば、10も10円も10cmも計算上は同じだと悟ったとき、数の概念を得るんじゃないでしょうか。じゃあどうやって悟らせるか?ごめんなさい、それはわかりません。私もいつか子供をもうけたら悩むんでしょうね(^^;

#くっきもさん…、キャリーとかレジスタとか…、同業者ですかね(^^;

Posted by: Fozy | 2004.02.22 at 02:14

Cosさん、Fozyさん、その通りなんですよね。
現物視の概念から、「数」そのものの抽象的な概念に移行というか分離できるかが鍵を握ってるんです。まだ、娘は現物と数が一体化しちゃっているので、それぞれ違う事象のほうに振り回されてしまっているようです。
これを分離するためには、分離できるという直感的な感覚が必要で、そこで得た情報を整理して覚えるには言葉が必要なのだろう。そしてそこで得たものを整理した情報と感覚とをマッチングして次にピンと来た感覚を支えるフィードバックが必要。。。
やっぱり、繰り返し練習して。このループを地道に鍛える以外になさそ。遠い道のりだなあ(^^;
一度うまく回り始めてさえくれれば、後は自分でどんどん先にいけるはず。

#同業者なのかな?(^^)
私は、LSIの中身、基板の電気設計からFirmware、Application Software、機材を接続してのシステムデザインまで、幅広くそして中途半端(笑)に関わるコンビニエンスなエンジニアでございます。
一分野を専門にするエンジニアの方々には全然かないませんが、専門店じゃなく、便利に何でも取り揃えてるけど急場凌ぎでしかない、ようするになんでも屋。広い意味でのシステムエンジニアなんでしょうけど、SEというと狭い意味のほうが一般的。
おかげで「ご専門は?」と聞かれると困ってしまうので「コンビニエンスエンジニア」を造語してみました(^^)

Posted by: くっきも | 2004.02.22 at 10:13

この辺になると専門じゃないのではずしているかもしれないけれど、もしかすると計算以前の数感覚を身につけたほうがいいかも。

「十と十で12」というのは十が分かってないからじゃないのかなとも思います。

たとえば,1円玉を百枚以上ただ単に数えてみる(枚数を変えてのんびりと好きなように並べながら)とか・・・
小銭がジャラジャラ言う財布のお金を数えてみるとか・・・
いろいろなものの長さを予想してから測ってみるとか。。。

個人的には貨物列車の台数を数えるのが好きですが・・・∥xx;∥☆\(--メ)

いろいろなものを数えたり測ったりするする中で一つ一つのものではなく、抽象的な数が見えてこないかなぁ?

Posted by: Cos | 2004.02.22 at 21:39

十進数という概念がイマイチ希薄というのもその通り、当たりです。(- -;
お金で数えたり、メジャー持ってきて教えたりしてますが、娘はそのたびに、お金はお金、長さは長さ、量は量、数字は数字と切り替えて考えてるのが手に取るようにわかります(^^;
何度も地道にやって、頭の中の引き出しが整理され、あ、同じだ!と閃くのを待つしかないようです。。

Posted by: くっきも | 2004.02.23 at 00:49

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Tracked on 2004.02.22 at 00:32

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